腹式呼吸の練習や、発声練習では、腹筋の使い方や、息の長さ、量に気を付けて声を出していると思いますが、実際に歌を歌っているときには、同じように息に対して注意できているでしょうか？？
例えば、苦手な低音では息が少なく声量が出ない、あるいは、高音では頑張りすぎて腹筋に力が入りすぎて叫ぶような声が出てしまう、など・・・
曲になるととたんに、呼気量に意識がいかなくなる歌い手さんが多い様に感じられます。リスナーにとって聴きやすい歌を歌うためには、呼気量をコントロールすることは必須事項ですから、しっかり自分の意思で安定した呼吸が出来る様にしましょう。
―呼気量は、常に一定を保つ
息のクオリティを保つためには、そもそも一定の量をキープして息を吐けていることが大切です。
たとえば、リップトリルを行ってみてください。うまく出来ない音域があるようであれば、その音域では腹式呼吸を保てていない状態です。
今一度腹式呼吸に立ち返って、しっかり発声練習をしましょう。
また、歌を歌っているときに、おへその上側の腹筋をぐっと押してみてください。
声を出している時は、力が入り押し返してくると思いますが、常に一定の力で押し返して来ていますか？？
押し返す力が弱くなるところや、急に押し返す力が強くなるところはないでしょうか？？もしあるとしたら、それはどんな箇所ですか？？
高音時に急に力が強くなってしまっていませんか？言葉が詰まっているメロディの時に、力が抜けてしまっていませんか？？
自分の歌を客観的に分析することで、あなたの癖が見えてきます。
呼吸の癖を取り除いて、聴き心地のいい歌を歌うようにしましょう。
